発達障害【教師の対応】授業中に立ち歩く、教室の外に出て行く

発達障害の特性による行動は、自分の意思や努力ではコントロールすることができません。

学校の授業中での教師の対応においても、発達障害の子どもの特性を抑え込もうとするのではなく、一定の許容範囲を認め、発達障害の子どもが安定した気持ちで過ごせるような配慮が求められます。

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【教師の対応】授業中に立ち歩く発達障害の子ども

発達障害のなかでもADHDがある子どもの場合、学校での授業中など静かに座っていなかればいけない状況でも、じっとしていることができず、立ち上がったり、教室の中を歩き回ってしまうこともあります。

こうした行動は、ADHD特有の多動性による行動で、子ども自身も自分では行動をコントロールすることができません。学校の担任教師には、どのような対応や対処が求められるのでしょうか。

ADHDの多動性が強い子どもの場合、「授業中に席を席を離れてはいけない」という高いハードルを設定すると、発達障害の子ども本人にとって大きな精神的ストレスになってしまい、不安定な気持ちになりやすくなります。

そういったケースでは、他の子どもたちの授業の妨げにならない程度で一定の許容範囲をもうけて、その範囲内の行動であれば許容するとうルールをつくる対象方も有効です。

例えば「授業中に3回までは立ってもいいが、4回以上はダメ」などのルールを決め、そのルールを守らせる、などの方法もあります。ルールが守れるようになったら、回数を2回、1回と減らしていくとよいでしょう。

また、プリントを配る、集めるなどの役割を発達障害の子どもに担当してもらい、その際には立ち歩いてもいい、といった配慮をすることもよいでしょう。

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【教師の対応】教室の外に出て行ってしまう

発達障害の子どもの中には、授業中に教室の外へ出て行ってしまう子どももいます。

教室の外に出て行く理由は様々ですが、多動性があり、長時間じっと座っていることができない、窓の外の様子が気になって衝動的に飛び出してしまう、先生に注意されたり友達にからかわれて感情的になった、などいろいろなケースがあります。

そのときどきの状況によって具体的な対処法は変わってきますが、基本的な対応としては、教室の外へ出ようとする発達障害の子どもを、無理やり押さえつけたり、追いかけ回すなどの対応は逆効果になります。

そのような対応をすると、発達障害の子どもの興奮や緊張が高くなってしまい、パニックになってしまうことも考えられます、

この場合の対応として、ある条件をつくり、一時的であれば教室の外に出てもよいことにする、という対処も有効です。

例えば、教室を出る前に先生に言うこと、どこに行くのか、何分で戻るのか、などの条件やルールを決め、どうしてもがまんできないときは教室を離れることを許容します。

クラスの友達など誰もいない場所でひとりになると、気持ちが落ち着き、すっきりとした状態で教室に戻ってこれることもあります。

あくまでも発達障害の子どもに無理をさせないことが、落ち着いて授業を受ける姿勢を整えるために必要な、心の余裕をつくることにつながります。

まとめ

授業中に立ち上がったり、教室内を歩き回ったり、教室の外へ出て行ってしまう、などの発達障害の子どもの教師の対応としては、ポイントをまとめると次のようになります。

・無理に引き止めない
・力づくで押さえつけない
・許容範囲をつくる
・ルールや条件を少しずつ狭めていく
・プリント配りなどの係を与える
・どこに行くのか、何分で戻るのか、条件を設定する

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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