依存症とは?離脱症状、嗜癖との違いについて

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依存症とは?離脱症状、嗜癖との違いについて

物質や行動から得られた快感を求め続けてエスカレートするうち、様々な支障が出てきます。

本人はやめなくてはならないと頭では分かっているのにやめられません。

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それが「依存症」という病気です。

コントロールできない病気

心の病気としての依存症の最も問題となる点は、やめようとしてもやめられないことです。

【多幸感や快感】
感動がスタートにある

↓↓↓

【行き過ぎ】
快感を求め続け、量を増やす

↓↓↓

【様々な問題】
社会・健康・金銭的な問題がでる

↓↓↓

【やめなくてはいけないとわかる】
このまま進めば破滅するとわかる

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【でもやめられない】
衝動や渇望を自分でコントロールできない

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【依存、嗜癖】
医学的にみると病気

物質や行動をなによりも優先させる

依存は「気持ちがいい」という感動が出発点です。

その快感を何度も求めようとして、対象が物質なら量を増やし、行動なら回数や時間を増やしていきます。

さまざまな問題が出ても、その物質や行動をやめられません。

依存症は意志が弱いわけではない

依存に陥っている人は、自分が意志の弱い人間だからコントロールできないと思っています。

しかし、コントロールできないのは意志の問題ではありません。

「依存症」は心の病気で、だからこそ治療が必要なのです。

依存症の特徴

・気持ちがいいという快感が出発点(例外もある)

・対象がなんであれ、進行すると、人を破滅へと導く

・その現実がわかっていても、それをやめられない

依存と嗜癖

物質や行動にハマる状況を、アディクション(嗜癖)といいます。

このうち、物質にハマる状況を依存とよびます。

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したがって、依存は嗜癖の一部ですが、嗜癖は耳慣れない言葉なので、どちらも依存と呼ぶ方が一般的になっています。

嗜癖(普通は依存と呼ばれる)

嗜癖とは、ある行動がいきすぎてしまい、明らかな不都合が生じているのに、その行動や衝動がコントロールできない状態のこと。ハマる対象は物質ではなく行動。

嗜癖の種類

・ギャンブル
・買い物
・セックス
・インターネット

これらは「○○嗜癖」というようりも、「○○依存症」と呼ぶ方が一般的。

依存

医学でいう依存とは、アルコールなどの物質に渇望し、使用がコントロールできない状態のこと。

大切にしている家族や仕事、健康よりもはるかに、その物質の使用を優先させる。

薬物依存

覚醒剤、大麻、ヘロインなどの薬物依存は、定年礼装にも広がっている。

抗不安薬などの薬物に依存する人も多い。

まさに「廃人」になる深刻な依存。

ニコチン依存

たばこに含まれるニコチンは、本人だけでなく周囲の人の健康に悪影響を及ぼす。

「禁煙外来」で保険診療が受けられるようになり、患者数は減る傾向にある。

アルコール依存

大量の酒を長期間にわたって飲み続けること。

アルコールの耐性がつくので飲む量は増えていく。

飲酒をすべてに優先し、身体からアルコールが抜けることがない。

酔いがさめてくると離脱症状が現れるため、飲酒がやめられない。近年、若い女性患者が増えている。

離脱症状

離脱症状とは、依存している物質の使用を中断、中止したときに現れる症状のこと。

吐き気、発汗、震え、発熱などの生理的な身体の症状が現れ、睡眠障害を訴える人もいる。

離脱症状があることが、依存症の診断基準のひとつになっている。

物質に依存していない場合には、離脱症状はあらわれない。

ネット依存症でも、こうした離脱症状はない。

◆この記事は、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長、精神科医である樋口進先生執筆・監修「ネット依存症のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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