アスペルガーの子が勉強しない?空間を活用した勉強方法とは?

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アスペルガーの子が勉強しない?空間を活用した勉強方法とは?

アスペルガー症候群の子どもは、入ってくる刺激が多いと、ひとつひとつの情報に気をとられ、集中することができません。

そのため、学校の宿題や学習にも集中することができず、勉強嫌いになってしまい勉強しないようになったりすることもあります。

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集中して勉強できない?アスペルガーの特徴

アスペルガー症候群の子は、選択的注意がうまくできないため、雑然とした環境がとても苦手です。

光や音に敏感なアスペルガーの特徴のせいで、視覚や聴覚に入ってくる情報が多すぎて、勉強のときにも集中することができないのです。

情報過多な状態になってしまった結果、頭の中が混乱して自分が何をしたらよいのかわからなくなってしまいます。

勉強する場所をつくることで集中できる

アスペルガー症候群の子が集中できる勉強方法として、まずは生活空間をできるだけシンプルにすっきりと整えましょう。

ここは勉強する場所、ここは工作をする場所、ここは本を読む場所、というように、活動の目的によって部屋やスペースを区切ることで、アスペルガー症候群の子にとって分かりやすくなります。

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必ずしも勉強専用の部屋をつくる必要はありませんが、勉強道具だけが置いてある部屋にくれば「ここは勉強をするスペースなんだな」ということがすぐに分かります。

勉強道具というヒントによって、アスペルガー症候群の子どもはこれからの行動を予測することもでき、予測がつくことで、安心感はより高まり、集中して勉強できるようになることでしょう。

選択的注意が困難なため、雑然とした環境が苦手

アスペルガー症候群の人は、散らかっていたり雑然とした環境だと、すべての情報をキャッチしてしまうので、頭の中が混乱しがちです。

【視覚への刺激例】
・つけっぱなしのテレビ
・雑誌
・マンガ

【聴覚への刺激例】
・テレビの音
・BGM
・人の話し声

生活空間はできるだけシンプルにスッキリと

行動や活動の目的によって、場所やスペースを区切ることで、アスペルガー症候群の子は混乱することなく課題に集中して取り組めます。

専用スペースにあった道具を見ることで、これからの行動を予測することができ、アスペルガー症候群の人の安心感が高まります。

◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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