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手先が不器用な発達障害?ADHDとLD(学習障害)の対処法
運動が苦手なだけでなく、手先の不器用さが学習の妨げになっているLD(学習障害)やADHDの子もいます。
細かい運動や作業ができるようになるには、さまざまな感覚・運動機能の発達を促進させるような経験を積んでいくとよいでしょう。
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手先が不器用な障害?ADHD・LD(学習障害)
注意力が低い、集中できない、などの特徴が原因で、丁寧に作業を進めることができない、不器用なADHDやLD(学習障害)の子どもがいます。
はしが使えない、靴ひもがうまく結べない、などの生活面の問題や、字を書いたり、絵を描いたりするのが極端に苦手な子もいます。
手先が不器用なせいで作業が雑になったり、手順や方法を忘れたりすることもあります。
例えば、お箸をうまく使えず、給食など食事のときに食べ物をこぼしてしまうケースもあります。
細かい作業ができない原因
・注意散漫
・集中できない
・手の動きと目の動きが連動しない
・まわりの状況に動きを合わせられない
手先の器用さが求められる動きは多い
はさみを使う、ボタンをとめる、などの行為は、手先の器用さが求められる作業です。
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ADHDやLD(学習障害)など発達障害の子の中には、手先の作業が不器用な子もいて、思うように作業できずイライラしてストレスがたまりやすい場合があります。
身体全体の運動機能が育っていないと、手先も器用に動かせないので、細かい動き(微細運動)と同時に、全身を使う運動で身体全体の発達も大切になります。
楽しみながら細かい感覚を養っていく
「いつかできるようになるだろう」と考えて放ったらかしにするのでは、いつまでたっても不器用な状態のままです。
手先を動かす遊びを積極的に取り入れ、根気よく練習することが大切です。
指先の感覚を育てる学習方法
対応例【粘土をさわる】
粘土をさわる、こねる、のばす、ちぎる、といった手先の動作を繰り返すことで、指の動かし方や力の入れ方の加減をつかんでいく。
工作できるようになるための対処法
対応例【はさみやのりで切り絵をつくる】
切る、貼る、描くといった細かい作業を繰り返す。
はさみを使うときは、切り取り線をマーカーで太く示したり、作業手順を表にしたりして、取り組みやすくする。
文字を書くための対応方法
対応例【迷路をなぞる】
目で見た情報にそって手を動かす練習に、迷路を活用する。
繰り返し練習することで、字をきれいに書いたり、絵を描いたりするための基礎的な力がみにつく。
◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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