統合失調症の患者人数と割合、発症年齢と男女比率は?

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統合失調症の患者人数と割合、発症年齢と男女比率は?

日本での統合失調症についていろいろと調べてみました。

統合失調症の患者人数はどれくらいなのか、発症率や割合はど、発症年齢は若いのか、男女比率は、についてポイントをまとめてみました。。

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統合失調症の発症率は?

まず統合失調症患者の発症率について、調べてみました。

日本に限らず、海外のどの国やどの地域においても、統合失調症の発症率に大きな違いはなく、ほぼ同じくらいといわれています。

統合失調症の発症率は全体の1%程度で、100人に1人の割合になります。

統合失調症の患者人数と割合は?

日本で厚生労働省の統計調査では、統合失調症で病院など医療機関にかかっている患者人数は、79万5000人と報告されています。

2016年の日本全国の人口は約1億2000万人なので、これだと1%未満になりますが、まだ小さい子供の場合や、潜在的な数も含めれば大体1%前後の割合になりそうですね。

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統合失調症は患者人数が多い?

統合失調症の患者人数が多いのか少ないのかについて、他の病気と比較してみました。

統合失調症の患者数と同じくらいの病気には、狭心症(約80万人)やぜんそく(約88万人)などがあります。

こうして比較してみると、統合失調症は比較的患者数の多い病気と言えそうです。

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統合失調症の発症年齢と男女比率

統合失調症はどれくらいの年齢で発症しやすいのでしょうか。

調査データを調べて見ると、統合失調症の発症率が一番高いのは20歳代で、10歳代、30歳代、40歳代、と続いていきます。

就職して仕事をしようとする若い年齢で統合失調症を発症することが多いようです。

また統合失調症の男女比率においては、男女差はほとんどないといわれています。

高校や大学を卒業して社会に出ようとする時期あたりに統合失調症を発症してしまうと、その後の将来の見通しが大きく変わってしまいます。

統合失調症の患者さんは、家庭や社会との関係が希薄になりやすく、孤立しがちです。

社会的に自立して生きていくためは、統合失調症という病気を理解して受け入れ、適切なサポートを受けることも必要です。

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長期入院の患者が多い統合失調症

統合失調症という病気は患者数の割合でみると、狭心症やぜんそくなどと同じくらいの人数ですが、日頃の生活のなかで統合失調症の人と出会う機会は少ないと思います。

その理由は、統合失調症の患者の多くは、症状のせいで地域での生活や、仕事をしたりすることが難しく、長期入院するケースが多いからです。

統合失調症は日本で一番入院患者数が多い病気といわれていて、全入院患者のうち14%の割合になります。

統合失調症の患者のうち4人に1人の割合で入院していることになります。

うつ病や気分障害、てんかんなどと比較しても、統合失調症の入院率はかなり高い数字になるのです。

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精神障害(精神病)の入院患者の割合

【精神障害(精神病)の入院患者の割合(全30万人)】
・統合失調症 62.2%(18万7000人)
・躁鬱病などの気分障害 9.5%(2万8000人)
・神経症性障害など 1.6%(5000人)
・その他 26.7%(8万4000人)

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

意外と統合失調症の患者数は多い、ということに驚きました。

統合失調症は日本で一番入院患者が多いので、日頃出会うことはほとんどありませんが、意外と身近な精神疾患(精神病)なのかもしれませんね。

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◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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