統合失調症の緊張型タイプの症状と特徴、治療について
統合失調症のタイプのなかに、緊張型といわれる病型があります。
統合失調症の緊張型の患者数は、最近では減少してあまり見られなくなってきているそうです。
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ということで今回は、統合失調症のタイプ「緊張型」の症状と特徴、治療について調べてみました。
統合失調症の緊張型の症状
統合失調症の緊張型の症状は、その特徴から大きく2つの症状に分類することができます。
ひとつは「緊張病性興奮」と呼ばれ、激しく興奮して大声で叫んだりする症状が特徴的です。
まわりの人は、気が狂っている、と感じるような症状です。
もうひとつは「緊張病性昏迷」といい、まわりからの働きかけに無反応になり、何の意思表示もしなくなる症状が特徴的です。
無動や拒絶、拒否などがみられます。
統合失調症の緊張型の特徴
緊張型統合失調症の特徴として、緊張病性興奮と緊張病性昏迷のふたつの状態を繰り返す、という特徴がみられます。
例えば、興奮していたかと思うと無反応な状態に戻る、というようなケースです。
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緊張病性興奮も緊張病性昏迷のどちらの状態のときも、頭の中では幻覚や妄想が活発になっているといわれています。
統合失調症の緊張型の治療
緊張病統合失調症の治療について。
統合失調症の緊張型を発症した人は、行動の予測が難しくなります。
また、自傷行為やまわりの人を傷つける行動のおそれもあり、食事をしなくなるケースも多いようです。
そのため、緊張型統合失調症の治療では、通院治療ではなく入院治療が必要となる場合がほとんどです。
入院中も、まわりからの働きかけに無反応で拒否するので、薬を飲むことすら難しいことも多いようです。
緊張型統合失調症は、薬物療法や通電療法などの治療によって、症状が改善する人が多く見られます。
【まとめ】
最近では少なくなってほとんどみられなくなったとはいえ、緊張型統合失調症の患者さんがゼロになったわけではありません。
激しく興奮して大声で叫ぶ、発狂したようになる、かと思えば、無反応や拒絶、拒否の状態になる、などを繰り返すようであれば、統合失調症の可能性があります。
そういった場合は、早めに病院を受診して適切な治療を受けるようにしてくださいね。
◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。
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