20歳代がピーク?統合失調症の発症年齢と男女差

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20歳代がピーク?統合失調症の発症年齢と男女差

統合失調症の発症年齢とピークは、男女間において違いがあるといわれています。

また、発症年齢は病気の治療、回復に影響することがあるとも言われています。

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男性の方が統合失調症の発症年齢が早い

統合失調症の発症年齢について、男性と女性とでデータを比べてみたところ、男性の方が発症年齢が若く早いことがわかっています。

男性の場合、統合失調症の発症年齢のピークは20〜24歳となっていて、9割以上の人が30歳までに発症しているようです。

それに対して女性の場合、男性と同じく20〜24歳での発症割合がピークではあるが、40歳代後半においても発症は割合が高くなるという特徴がみられます。

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統合失調症の発症年齢と回復(予後)の関係

統合失調症の発症年齢が男女の性別によって違いが生まれる原因ははっきりとは分かっていません。

ですが、病気の発症年齢と予後(回復)の間には関係があることがわかってきています。

統合失調症の場合、発症年齢が早く若いほど予後は良くない傾向がみられ、そのため発症年齢が遅い女性の方が男性よりも回復は良好とされているようです。

病気の再発も多い統合失調症

病気の治療を始めてから回復があまりよくない場合、急性期の後のおいても幻覚や妄想などの陽性症状がみられ、再発や再燃することが多いのも統合失調症の特徴です。

再発を繰り返して統合失調症が慢性化したり、仕事や学校に行くことが困難になってしまうこともあります。

一般的には、急性期を過ぎると陽性症状がおさまり、消耗期から回復期、寛解期というように経過していくのが、統合失調症の平均的な回復経過になります。

◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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