[精神障害者の自助グループ]べてるの家とクラブハウスについて

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[精神障害者の自助グループ]べてるの家とクラブハウスについて

精神障害者であっても、楽しく明るく生きていくことはできます。

同じような病気や障害を持っている人たちが交流するグループは日本各地にあり、参加してみるとよいでしょう。

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自助グループに参加してみることも

公的な施設やサービスを利用しながら、また一方では同じ病気や障害を持っている人たちとのネットワークに参加することも意味があります。

同じ悩みを共有出来る仲間の存在は、精神障害の当事者とその家族に勇気を与えることもありますし、有意義な情報交換をすることもできます。

患者会や家族会に参加することもひとつの方法ですし、自助グループに参加してみるのもよいでしょう。

精神障害者の自助グループとして有名なものに、「べてるの家」と「クラブハウス」があります。

べてるの家について|精神障害者の自助グループ①

精神障害者の自助グループとして有名なのが、北海道浦河町の「べてるの家」です。

べてるの家の始まりは、数名の精神障害からの回復者の地域での共同活動でした。

「地元で採れる日高昆布を直送しよう」という起業活動がべてるの家の始まりです。

そして現在では、グループホームや作業所、福祉ショップ、通販など、多種多様な共同体を持つようになり、それらの全体を「べてるの家」と呼んでいます。

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べてるの家では「当事者研究」が行われていて、病気や症状に「幻聴さん」などの名前をつけて仲間に報告する定例会が行われています。

また、毎年開催される「べてるまつり」では、幻覚妄想大会が人気だそうで、障害を逆手にとったユニークな試みが特徴的です。

クラブハウスについて|精神障害者の自助グループ②

クラブハウスモデルとは、1940年代のアメリカで、リカバリーを目指す州立病院性障害者の自助グループとして始まりました。

その後、クラブハウスの活動あ世界各地へと拡大していき、現在では約300カ所の国際的組織となっています。

日本にも2012年6月現在で5カ所のクラブハウスがあります。

クラブハウスの理念は、「誰でも参加できる」「意味のある仕事がある」「意味のある人間関係がある」「いつでも戻ってこれる」というもので、精神障害者と支援者が対等な立場で運営しています。

主な活動は「ユニット」というクラブハウス内での実務作業で、事務や受付などの運営作業はメンバーである精神障害者が主体になっておこなっています。

クラブハウスの活動は、精神障害者が「自分も大切な役割を持っている」という自信の回復につながります。

また一般企業とも連携して就労体験を行うなど、就労支援にも積極的で「収入は一般企業から得る」という考えを持っています。

クラブハウスは国際的な組織なので、海外との交流も多く、交流会やレクリエーションのイベントが多いのも特徴的です。

まとめ|精神障害者の支援組織

・べてるの家
・日本クラブハウス連合
・NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
・公益社団法人 全国精神保健福祉連合会
・NPO法人 全国精神障害者団体連合会 など

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