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【自閉症の診断】受診・初診時の準備と持ち物、注意点について
自閉症かどうかを診断する際には、医師が子どもの発達歴や受診時の様子などを観察し、自閉症の診断基準に照らしあわせて判断します。
「自閉症」との診断がつかなくても、ハイリスクの可能性が考えられるケースでは、定期的に経過観察を行うのが一般的です。
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自閉症の診断は児童精神科や小児神経科で
子どもが自閉症かどうかの診断については、児童精神科や小児神経科の専門医が診察をした上で判断します。
自閉症かどうかの診断の手がかりになるのは、発達歴、日頃の家庭や幼稚園、学校での子どもの様子、病院の診察室での振る舞いなど、総合的に診断を行います。
親が日ごろ感じている子どもの様子や気になること、周りのこと比べて異なると思うことなどを伝えることが大切です。
受診、診察時の準備物について
診察の際、医師は親から子どもが赤ちゃんだったときの様子や子育てで気になっていたことを質問したり、日常生活で普通の子どもとの違いなどについても聞くことがあります。
そのためにも、自閉症の受診時には母子健康手帳や育児日記などを診察時に準備しておくとよいでしょう。また、幼稚園や保育園、学校での連絡帳や通知票を持っていくと診断に役立ちます。
自閉症の診察について
自閉症の診察において、医師は診察室に入ってきた子どもに話しかけたり、おもちゃを渡したり、様々なアプローチを通して子どもの反応を観察していきます。
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名前を呼んで振り向くか、質問の意味は理解できているか、質問に答えることができるか、親の存在を意識しているか、親への愛着行動はどうか、などをチェックします。
診察室において、医師が子どもをコミュニケーションをとっった結果、感じた印象も診断の重要な情報となります。
ですが、診察室という慣れない場所でいつもと違う行動を子どもがする可能性もあり、医師はその点も考慮して診断を行うことが大切です。
場合によっては、一回の診察だけで自閉症の診断ができないケースもあり、数回受診をして子どもの特性を見極め、慎重な診断をおこなうこともあります。
心理テストを実施するケースも
自閉症の診断の際、「津森式乳幼児精神発達診断」などの
心理テストを行うこともあります。
心理テスト自体が自閉症の診断のために作成されたわけではありませんが、子どもの発達度合いを①運動②探索③社会④生活習慣⑤言語の5つの領域から発達指数を導き出すことができます。
自閉症の子どもの場合、社会・生活習慣・言語の発達度が低いことがわかります。こうした心理テストの判定結果も自閉症の診断の参考になります。
また自閉症の特徴をリストアップしたチェックリストも開発され、診断の際に活用されています。
自閉症の受診時の準備物や持ち物は?
自閉症の受診時には前もって準備しておくとよいものがいくつかあります。
【受診時の持ち物】
・母子健康手帳
・育児日記
・保育園、幼稚園の連絡帳
・小学校の通知簿
・健診の検査結果
・小児科医などからの紹介状
◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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