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【発達障害】規則正しい生活リズムで時間感覚を理解、睡眠障害改善も
発達障害の子どもの中には「時間の感覚」をつかむことができない子もいます。
また、中には睡眠リズムが乱れやすい子どももいるため、規則正しい生活リズムを身につけさせることが大切です。
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時間の感覚を理解させる
発達障害の子どもの中には「時間の感覚」を理解できない子もいます。スケジュール表などで1日の流れを示していても、時間の区切りがきたところで行動を切り替えることが苦手です。
あと5分で今の活動をやめ、次の活動に移るために、終了時間を意識しながら活動することが難しいのです。
発達障害の子どもが時間の流れを意識できるようになるためには、まず時計の見方を身につけることが大切です。時計はデジタルよりもアナログの方が、針の動きから時間の経過が一目でわかるので、アナログ時計を使うとよいでしょう。
時計をみながら「あと5分」が、針がどれだけ動くのと同じなのか、理解させることから始めましょう。
常日頃から、時計の針の動きと時間の経過を関連づけて覚えられるように練習することで、徐々に「時間の感覚」を理解できるようになり、身についていきます。
規則正しい生活リズムが大切【自閉症スペクトラム】
自閉症スペクトラムなど発達障害がある子どものなかには、変化を嫌がる子もいます。例えば、毎朝起きる時間、起きてからやること、順番や手順など、決まったとおりの順番でこなさないと不安な気持ちになってしまい、場合によってはパニックを起こしてしまうケースもあります。
そうした自閉症スペクトラムの子どものケースでは、1日のスケジュールを規則正しくパターン化して、毎日規則正しいリズムで過ごせるようにすると、発達障害児の精神状態も安定しやすくなります。
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1日の予定表を作り、壁に貼るなどして、いつでも見れるような状態にしておき、発達障害の子ども本人が「次に何をやるのか」自分で確認できるようにしておくとよいでしょう。
予定変更は最小限に
発達障害の子どもの中には、あらかじめ予定してスケジュールが変更になると、不安な感情が湧きあがってしまい、パニック状態に陥ってしまう子もいます。
ですので、作成した1日のスケジュールは、できる限り変更しないようにしましょう。どうしても変更が必要な場合には、早めに本人に伝えて、いつも通りに過ごせないことを理解させておきましょう。
また、自閉症スペクトラムの場合、今から起こることについて、常に見通しを持たせること、予測できるようにしておくことが大切になります。先の見通しがもてることで、気持ちも安心でき、安定した心理状態で生活することができます。
不眠症や睡眠障害の改善にも
自閉症スペクトラムの場合、夜遅い時間になっても寝ずに起きていたり、就寝時間が毎日1時間ずつ遅くなっていく、というケースもあります。
こうした発達障害の子どもの不眠症や睡眠障害の原因は、脳の得意な働きが関係しているといわれています。
就寝時間、睡眠時間に乱れが生じると、昼間に急に激しい眠気に襲われて活動できなくなってしまったり、体調不良に陥りやすくなることもあるので、毎日決まった時間に起床・就寝できるようにしておく必要があります。
昼間はできるだけ外で遊ぶようにして体力を使い、夜寝る前には本の読み聞かせやお気に入りに音楽を聴きなど、「就寝前のいつもの儀式」をして、眠りを誘うようにしましょう。
様々なアプローチを試しても、睡眠リズムが整えられない場合には、医師に相談して催眠作用のある薬を処方してもらうといった対応が必要になることもあります。
◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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