境界性人格障害の家族の対応は?どんな接し方がいい?

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境界性人格障害の家族の対応は?どんな接し方がいい?

境界性人格障害の患者の激しい感情には、しばしば家族が巻き込まれます。

家族が患者本人に対してへりくだったり、威圧的に接しても意味がありません。

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あたたかく、いつも同じように接する事が大切です。

境界性人格障害の接し方3つのポイント

正しく謝る

境界性人格障害の本人に対して、約束を破った、うそをついたなど、家族に非があるときには、必ず心を込めてあやまります。

言い訳をしたり、「たいしたことじゃない」と決めつけてはいけません。

あたたかく接する

境界性人格障害の患者本人の気持ちを受け止める態度を示しましょう。

不安や怒りに同調するのではなく、気持ちを思いやってあたたかく接します。

あいさつする

あいさつは人との関係を和らげる効果があります。

境界性人格障害の本人に対しても、いつも同じ調子で声をかける習慣をつけましょう。

間違った対応は逆効果になる

境界性人格障害の家族はしばしば、患者本人にへりくだった態度になったり、逆に責めたり、力で押さえつけようとします。

どちらの接し方も火に油を注ぐようなもので、境界性人格障害の患者の怒り、不安、絶望は深くなる一方です。

患者の家族は、お互いに独立した人間として接するよう心がけることが大切です。

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ときどきの気分で対応を変えたりせず、あたたかい気持ちと安定した態度で接し、必要なときには心を込めてきちんとあやまりましょう。

家族は、自分の言葉に責任をもち、本人のことは本人の責任に任せて、自立した関係を築いていきます。

対等な人間として接する

家族だから何でも許されるわけではありません。

境界性人格障害の患者であっても、家族お互いがルールを守り、対等な人間として向き合いましょう。

小さなことでも、今までとは違う関係を築くヒントが見えてくるはずです。

境界性人格障害の家族の対応[まとめ]

境界性人格障害の患者は家族から自立し、家族は本人を独立した人間と見るよう心がけましょう。

【どう思っているのか考えてみる】
患者さんの気持ちを自分で決めつけず、なぜそう言うのかを考えます。

【ほどよく世話をする】
年齢によって、親が手助けすることは違います。子ども扱いをせず、自立した人間として接してください。

【私は大丈夫と感じる】
「あなたがつらいから私もつらい」と感じていては、安心感は伝わりません。私は大丈夫、と考えて、患者さんの気持ちを受け止めましょう。

力で押さえつけない

・責めない
・威圧しない

親の言うことが聞けないのか、親に逆らうとは何事か、といった感情論は、患者さんの怒りを増長させるだけです。

言いなりにならない

・へりくだらない
・迎合しない

ひたすらあやまったり、なだめたりするだけでは、「結局、私のことをわかろうとしない」と感じさせます。

◆この記事は、市橋クリニック院長、精神保健指定医の市橋秀夫先生執筆・監修「パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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