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アスペルガー症候群の診断基準について
発達障害のひとつ、アスペルガー症候群の診断基準はどんな内容になっているのでしょうか。
アスペルガー症候群の診断基準(ギルバーグの診断基準)
以下は、アスペルガー症候群(ギルバーグの診断基準)です。
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それぞれのチェックリストについて当てはまるかどうか、でアスペルガー症候群について診断することになります。
①社会性の欠陥(極端な自己中心性)
次のうち少なくとも2つ
・友達と相互に関わる能力に欠ける
・友達と相互に関わろうとする意欲に欠ける
・社会的シグナルの理解に欠ける
・社会的、感情的に適切さを欠く行動
②興味・関心の狭さ
次のうち少なくとも1つ
・他の活動を受け付けない
・固執を繰り返す
・固定的で無目的な傾向
③反復的な決まり
次のうち少なくとも1つ
・自分に対して、生活上で
・他人に対して
④話し言葉と言語の特質
次のうち少なくとも3つ
・発達の遅れ
・表面的にはよく熟達した表出言語
・形式的で、細かなことにこだわる言語表現
・音律の奇妙さ、独特な声の調子
・表面的、黙示的な意味の取り違えなどの理解の悪さ
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⑤非言語コミュニケーションの問題
次のうち少なくとも1つ
・身ぶりの使用が少ない
・身体言語(ボディランゲージ)のぎこちなさ、粗雑さ
・表情が乏しい
・表現が適切でない
・視線が奇妙、よそよそしい
⑥運動の不器用さ
・神経発達の検査成績が低い
発達障害(アスペルガー症候群)を支援する民間の団体
2006年、アスペルガー症候群を含めた発達障害の子どもに対して、「発達障害者支援法」という法律が施行されました。
それに伴って、発達障害児のための「特別支援教室」の設置も少しずつ進められています。
しかし、その歩みはまだまだ始まったばかりです。
また、発達障害の子どもたちを、将来にわたってトータルに支援していく国の施設や団体は今のところないのが実状です。
こういった国の取り組みとは別の視点から、さまざまな民間団体が発達障害を支援するNPOを立ち上げています。
インターネットで「発達障害」「支援」「NPO」といったキーワードで検索すれば、多くの支援団体が見つかります。
情報が多すぎて選びかねるような場合は、「アスペ・エルデの会」という団体のリンクを利用して、自分にあったところを探すのもひとつの方法です。
◆この記事は、元東京大学医学部附属病院小児科医長、お茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一執筆・監修「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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