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自傷行為(リストカット)や自殺も多い病気、統合失調症の症状

うつ病の患者の中で、自殺をはかる人が多いことは有名なことですが、実は、統合失調症も自殺のリスクが高く、自傷行為が多いことも知られています。

統合失調症の場合、感情的に興奮状態になって暴力をするケースもあるので、適切な対応が望まれます。

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今回は、統合失調症における自傷行為や自殺のリスクについてまとめてみたいと思います。

統合失調症の死亡原因トップは自殺

うつ病における自殺率が高いことは広く知られていることだと思います。

統合失調症の場合もうつ病と同じように自殺率の高い病気といわれています。

自殺で死亡するリスクは、一般と比べると統合失調症の場合は5〜8倍ともいわれるほど高い割合になっていて、統合失調症の約15%は自殺で死亡するという統計もあり、そのうちの75%が男性というデータが出ています。

統合失調症は、うつ病と並んで自殺率の非常に高い病気のひとつなのです。

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発症後10年以内と退院後半年以内は要注意

統合失調症の人の自殺リスクが高い時期については諸説がありますが、調査データとしては病気の発症後10年以内が比較的多い割合となっていて、その中でも最初の入院から退院後の半年以内は特に自殺リスクが高いといわれています。

ただし、それ以降の時期においても、油断せずきちんと見守っている必要があります。

統合失調症の急性期とその後においては、自殺原因が違います。

急性期では「飛び降りろ」「死ね」などの幻聴の命令をきっかけに、自傷行為をしたり、突然自殺する例があります。

ですので、幻覚や幻聴、妄想といった統合失調症の症状がひどい場合には、できるだけ早いうちに主治医に相談して、薬の種類や量の調整、緊急入院などの対応を考える方がいいでしょう。

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統合失調症の自殺の兆候やサインの例

統合失調症の急性期以降の人の自殺のケースで多い特徴は、

①再発を繰り返している
②病気を自覚している
③抑うつ状態か、回復しかけている途中
④孤立している
⑤薬の効果が不十分(服薬を中断している)

などがあります。

多くの場合、自殺を事前に計画したり、自傷行為(リストカット)など、周囲に何らかのサインを送っているようです。

例えば「死にたい」と言ったり、ひどく落ち込んでいたり、という状態のときは要注意です。

親や家族など周囲の人は、本人のつらい気持ちを理解し、共感し受容してあげる姿勢が大切になります。

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まとめ

統合失調症はうつ病と同じように、自殺率が高い病気なのでまわりの人は注意して関わる必要があります。

自殺を予防するためにも、統合失調症本人の気持ちを受け止め、話をよく聴くこと、「一緒に統合失調症の病気を治そう」というメッセージをはっきり伝えることが大切だと専門家も言っています。

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◆この記事は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長である功刀浩先生執筆・監修の「図解やさしくわかる統合失調症(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト事務局の心理カウンセラーが記事編集を行っています。

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