かんしゃくを起こす発達障害の子どもへの対応や対処法は?

発達障害の子どものなかには、自分の思い通りにならないとかんしゃくをおこす場合があります。「かんしゃく」は、不満や怒りなどの感情を自分でコントロールできないことが原因となっている行動です。

かんしゃくを起こす発達障害の子どもに対して、周りの人はどのような対応や対処法をとればよいのか、ポイントをまとめてみたいと思います。

スポンサーリンク

発達障害はかんしゃくを起こしやすい

子どもは誰でも、親や家族など身近な人の前だと、自分の思い通りにならないことがあると、わがままを言ったりするものです。

しかし、発達障害の子どもの場合、親や家族など親しい人だけでなく、親しくない相手に対してもわがままやかんしゃくを起こしてしまうことがあります。

また、一度おこしたかんしゃくがなかなかおさまらなかったりと、普通の子どもと比べて激しいのも特徴的です。

例えば、家族や友達とゲームをしているときに、自分が勝てないと気が済まず、負けそうになると途中でゲームをやめたり、ゲーム盤をグチャグチャにしたりすることもあります。

また、何をして遊ぶか決めるときに、自分の意見が通らなかったら先に帰ってしまったり、意見が採用された人に文句を言ったり、叩いたりしてしまうこともあります。

他にも、欲しいものが買ってもらえないと、店の中や道路の上にひっくり返って泣きわめいたりすることもあり、親を困らせてしまいます。

怒鳴ったり大声で叱るのは逆効果

発達障害の子どもがかんしゃくを起こしたときの対応として、感情的に怒鳴ったり、大声で叱るなどの対処は逆効果です。

スポンサーリンク

もし、発達障害の子どもが周りの人を叩いたり、物を投げたりなどの行為をするときは、すぐにやめさせましょう。周りに人から遠ざけて、子どもをひとりにさせます。そのまま、かんしゃくや興奮状態が静まるまで、ひとりで時間を過ごさせます。

また、床に寝転んで暴れたりなど、注意や関心を引こうとするような行動がみられるときは、視線を向けず無視をするのも対応のひとつです。

無視することは「どんな態度をとっても要求には応じない」という意思表示になります。

そのあと、暴力行為や泣き叫ぶなどの行動をやめたときには、「よくがまんできたね」とほめてあげるのも大切な対応です。

こういった経験を積み重ねていくうちに、発達障害の子どもは徐々に「かんしゃくを起こしても自分の要求は通らない」ということを学び、不満や怒りの感情を激しくぶつけなくなっていきます。

「かんしゃくを起こさない」ルールを決めておく

日頃から、「かんしゃくを起こしても相手をしない」ということを家庭のルールとして決めておくことが望ましいといえます。

このルールは、発達障害の子どもだけでなく、他に兄弟にも同じようにルールを適用させましょう。

発達障害の子どもも、落ち着いているときにはルールを理解し、納得するのですが、思い通りにならない状況になるとルールの存在を忘れてしまい、かんしゃくをおこしてしまうことがあります。

それでも、根気よくルールを守らせることを続けることで、少しずつ、かんしゃくを起こす前に自分でコントロールできるようになっていきます。

発達障害の子どもが自制することができたときは、ほめてあげることも大切な対応です。

◆この記事は、お茶の水女子大学大学院教授である榊原洋一先生執筆・監修「図解よくわかる発達障害の子どもたち(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

スポンサーリンク