ボーダーライン症候群の治療方法、克服のポイントは?

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ボーダーライン症候群の治療方法、克服のポイントは?

抑うつ感や不安、絶望が、ボーダーライン症候群の問題行動のきっかけになります。

ボーダーライン症候群の治療では、なぜ問題行動を起こしたかを患者の自分自身の言葉で説明してもらい、それが解決に結びつかないことを確認したうえで、対応法を学んでいきます。

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問題行動を自分自身で振り返る

抑うつ、絶望の嵐がおそってきたときに、ボーダーライン症候の問題行動が起こることが多いようです。

ボーダーライン症候群の治療では、問題行動を起こしたことによって、恐怖から逃れたかどうかを本人に考えてもらいます。

そのときの自分の気持ちを言葉で解きほぐし、結果をあらためて振り返ることで、問題行動を起こしても、孤独感や抑うつ感が解消しないと確認するのです。

ひとりで待つ時間もボーダーライン症候群の治療時間

ボーダーライン症候群の人は、電話をかけたり、人に会うなどしばしば他人に頼って抑うつの嵐をやりすごします。

時に、医師や病院に緊急の診察を申し込むこともありますが、長い目で見ると治療のプラスにはなりません。

次の診療までの時間を一人で待つのも、ボーダーライン症候群の治療のひとつと考えましょう。

今までの問題行動を振り返る

抑うつ感、絶望感がおそってきたときに、どのような行動パターンをとっていたか、見直します。

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絶望、抑うつ感、孤独感を繰り返す

「見捨てられ不安」から生まれる強い感情のうずが、嵐のようにおそってきます。

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【逃げる】
衝動的な自殺企図(リストカットや大量服薬など)を実行します。

【助けを呼ぶ】
電話をかけるなど、周囲の人に助けを求めたりします。

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【周囲が振り回される】
周囲の人がふりまわされ、疲れきってしまいます。

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【見捨てられるのでは、という不安から逃れられない】
一時的に人の注意を引きつけることができますが、心の中の孤独はそのままです。

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【絶望感、抑うつ感、孤独感】を繰り返す

解決につながらないことを確認する

ボーダーライン症候群では、抑うつ感や不安の嵐は何度もおそってきます。

しかも、逃げれば逃げるほど恐怖や不安が大きくなると、本人に納得してもらいます。

逃げずに立ち向かってみる

抑うつや不安の感情の波は、30分を超えることはまずありません。

逃げたり、紛らわせたりせずに、自分に「大丈夫」と言い聞かせ、立ち向かう練習をします。

現実には何も起こらないと学ぶ

抑うつの嵐は、ボーダーライン症候群の本人の中からわき上がる感情の嵐です。

現実では悪いことは何も起こらないのだと、身をもって経験し、納得していきます。

自分の中の子どもに「大丈夫」と伝える

ボーダーライン症候群の感情の嵐の源は、自分の中にいる「幼い自分」です。

「幼い自分」の悲鳴が抑うつ感の嵐を生むのです。

幼い子どもに「大丈夫」と伝えてあげましょう。

◆この記事は、市橋クリニック院長、精神保健指定医の市橋秀夫先生執筆・監修「パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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