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【家庭環境】ADHDの子が規則正しい生活リズムを送るための対処法
ADHDがある子どもは、家庭での生活のリズムが乱れがちです。
幼児のときから規則的な生活をおくる事が大切ですが、今からでも遅くはありません。
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家庭環境を見直す、家庭でのルールを決める、などの対応をしながら、ADHDの子が規則正しい生活をできるように生活リズムをつくりましょう。
生活リズムが乱れやすいADHD
朝起きる時間や夜寝る時間を守ることは、正しい生活習慣を身につけるための基本的なことです。
しかし、ADHDがある子どもは、自分のやりたいことや好きなことを優先させてしまい、生活リズムが乱れてしまうことがよくあります。
ADHDの生活リズムが乱れやすい理由は
ADHDがある子どもは、時間の感覚が理解しにくい傾向があります。
そのため、時間感覚が乏しくスケジュールが守れない、というADHDの子どもも多いようです。
寝付きが悪い、目覚めが悪い、睡眠と覚醒の切り替えがうまくいかない、などADHDの影響もあり、生活リズムが乱れる原因のひとつです。
ADHDの子が時間感覚を身につける方法
ADHDの子どもが規則正しい生活をおくるには、時間を意識して行動する習慣を身につけることが大切です。
「あともう少し」という曖昧な表現ではなく、「8時までにやろう」「あと10分」と、正確な時間を具体的に伝え、時計を見る習慣をつくるようにして、ADHDの子の時間感覚を育てていきましょう。
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親がADHDの子の手本となるように
生活リズムが乱れた状態のまま成長したADHDの子は、大人になっても正しい生活習慣がなかなか身につきません。
一度、家族全員で家庭のルールについて考え直す必要がある場合もあります。
ADHDの子どもだけにルールを守らせるのではなく、家族全員が同じルールを守り、生活習慣を改善していけるように努力しましょう。
まずは親が手本となる行動の規範を見せて、けじめをつけて育てることが大切です。
生活習慣の工夫例
【悪い生活習慣】
・テレビを夜遅い時間まで見ている
・親と一緒に夜遅くまで起きている
・深夜まで子どもを連れて外出している
【良い生活習慣】
・起きる時間と寝る時間を守る
・ゲームやテレビの前に宿題を終わらせる
・食事の時間を守る
夜更かし・偏食にも注意する
朝は子どもが目覚めやすいように、カーテンを開けて光を部屋に取り入れ、血行を良くするために背中をさする、というのも有効です。
夜更かしを認めたり、休日に好きなだけ寝かせておいたりせず、普段の生活リズムを大きく変えないようにしましょう。
宿題などやるべきことを終わらせたら、決めた時間だけテレビやゲームをしてもよい、というルールします。
偏食の強い子はお菓子など間食が多いと、食生活が乱れる原因になります。
時間通りに、バランスのよい食事をするようにしましょう。
◆この記事は、東京都杉並区立済美教育センター指導教授、早稲田大学大学院教育学部教職研究科非常勤講師、月森久江先生執筆・監修「ADHD LDがある子どもを育てる本(講談社)」の内容を元に、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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